Heliosphere

Zanの雑記

HONDA 400X 試乗 インプレッション

 

普通二輪免許で運転できるアドベンチャーということでHONDA 400Xもディーラーで試乗してきました。

400X

ディーラー指定のルート。住宅街を走った後、幹線道路に出るコース
土曜日ということもあり、幹線道路以外では交通量が多く、なかなか進めない
幹線道路は片側3車線エリアがあり速度域が高いところまで試せた
お店が町中にあるので仕方ないが、もう少し交通量の少ないルートで試乗したかった

390 ADVENTUREと同じ日に試乗。キャラクターがはっきり分かれる2台だった。

 

400Xを選んだ理由

以前の記事に書いた条件からアドベンチャーを重点的に見ているのですが、国内で400ccアドベンチャーはこれしかない!という他に選択肢がないのが理由

heliosphere.hatenablog.com


見た目のデザインは悪くないのですが、ネットにUPされているパニア装着画像があまり好みの見た目でないのが気になっていたのですが、乗るとHONDAの作りの良さを感じて印象が変わったバイクです。

あとメカに例えるとやっと主人公機とかメインメカっぽい正統派なデザインですね!
ゾイドに例えるならコマンドウルフヘルキャット、セイバータイガーあたりではないかと思います


良いと感じたポイント

乗りやすさ

CBR400Rをベースにしているということもあり、走り出しからスムーズな加速
KTMでは許してくれない雑な操作になってしまった時も車体がしっかり吸収してくれる

 

安定感

乗りやすさにも関わってる部分。車体が200kg近くあるため、押し歩きの取り回しは重いが走り出してしまえば前述の明日買いやすさも相まってかなり安定している
ホイールの大きさなのか、車体が新しいからなのか教習車のCB400SF-Kに比べても
安定感が高かったように感じる

 

車体のデカさ

390 ADVENTUREでは感じなかった車体の存在感がある
ライダー視点だとタンク周りのボリュームがあって強そうに見えるからか満足感が高い

400X

写真じゃ伝わらないけど安心感のあるデカさ

エンジンの素直さ

2気筒ということもあり、KTMのような鼓動感はないが低速から安定して実用速度までスムーズに加速してくれる
少し乗っただけでこれなら長距離乗っても疲れないと感じる

 

取り回しの良さ

車体は200kg近くあるので、今回乗った中では重量級だけど着座姿勢の良さと低速トルクのおかげで発車/停車時や歩道を乗り越えて店舗敷地に入ったりする際の安心感が高い

 

ボタン類の質感の良さ

外車はもちろん国内他メーカーと比較してもスイッチの質が良い
大きく押しやすいが、デザインも悪くないのでハンドル周りが野暮ったくない
HONDAさんはこの辺さすが
ただ他メーカーとホーン、ウィンカーの位置が逆なのは混乱するのでやめてほしい

 

大きなウインドスクリーン

400Xはかなり大き目なウインドスクリーンがついているので、走行風の負担がかなり少ないと感じた
見た目は好みが分かれる装備だと思うけど、長距離はかなり快適なのでは

 

メーターの見やすさ

ここがV-Strom250と比べたときに400XというかHONDA流石だなって思った部分
KTMのようにカラー液晶を使ってるわけじゃないのに、しかもメーターの表示自体はV-Stromより小さいのにそれぞれの情報が見やすくまとめてあって見やすい
KTMで不満だったウインカーの左右も視覚的にわかりやすい位置にランプがある(それはV-Stromもだけど)

 

疲れない

渋滞の道路から流れてる幹線道路へ出るルートでしたがどの速度域でもバイクに気を使う必要がなくて疲れない
本当に素直で良いバイク

 

しっかりしたタンデムシート

タンデムシートはフロントと一体型。そこそこの広さがあるのでタンデムの取り回しもよさそう

 

気になったポイント

素直すぎる

素直で乗りやすいとても良いバイクなのは間違いないけれど、ワクワクや驚きは少ない落ち着いたバイク
どこでもを走っても取り回しに苦労しないけどメリハリのある加速なんかがあるわけではないのが悩ましい
390 ADVENTUREと乗り比べて自分はバイクの乗り味に刺激を求めているんだなと実感しました

 

純正パニアが高い、見た目も好みでない

アドベンチャーなのにパニアを付けるのが面倒な感じ
ネットのレポを見ても純正が高いからつけないと言っている人も多く悩みどころ
純正もGIVIの安価な箱もどちらも好みではないので、つけるとしたら社外の無骨なやつかなと
しかし、その分お値段もするために悩ましい

 

ハンドガードがオプション

他に乗った2車種では標準装備だったハンドガードがオプション設定なうえ、純正オプション設定の物も外側にフレームがないタイプのもの
ハードな走行は想定していないものの他車種のハンドガードは運転中の安心感にもつながっていたのでないのは惜しいところ

 

車体価格が高い

KTM 390ADVENTUREが\795,000-なのに対し、400Xは\826,100-と同クラスの輸入車と勝負できる価格
良いバイクではあるが、オプション入れると乗りだし価格はかなり高額に…
(後で調べて分かったのですが、外車は国内向けに納車整備するのにお金がかかるので価格差は埋まりそう)
HONDAはCB400SFとかも結構良いお値段する傾向にあるので仕方ないかもだけれど、実際購入を検討すると結構厳しいものが

 

各道路毎の感触の差

生活道路

店の前から大きな通りに出るまでしばらくの道路。住宅街で交通量が多く渋滞気味
車体の素直さで停車/発車が多くても安心して運転できるのはメリット
ただ、試乗としては微妙な状態

 

幹線道路

安定した車体から出るスムーズなパワーで幹線道路でも安定した走り
特に困ることはなく、60kmまでは250ccと比較してかなり乗りやすい
あと車体の重さもあってある程度の横風でも安心して運転できる


※試乗車のため高速やワインディングには行けてないので未評価

 

足つき

シート高800mmで標準的な高さ
身長178cmライダーで両足がかかとまでちょうど着くぐらいの足つきの良さ
同じシート高のV-Strom250と比較するとこちらの方が車体が大きく、その分良くないかもしれない


総合評価

乗りやすい疲れない良いバイク。優等生過ぎて刺激が足りない部分も

短い時間しか乗れなかったので400Xの長距離向きという強みに気付けなかったのが大きい評価です。
400Xは確実に良いバイクなのは間違いないので、400X乗りの方は気を悪くしないでくださいね。
長時間走ることを考えるなら今回乗った中では一番の選択肢だと思います。

最初に乗ったV-Strom250も乗りやすいアドベンチャーという評価でしたが、250はワインディングを走った時のカーブの立ち上がりなどでしっかりエンジンを回して走る感覚が楽しい印象でした。
400だとパワーの余裕さで回さなくてもクリア場面が多く、メリハリというよりは安定してドカッと構えて乗る印象になったのが快適だけど刺激は薄れるという悩ましい印象です。
バイクの楽しさは排気量とは関係ないんだなと実感しました。

400Xも買ってもきっと後悔しないバイクだったと思うのですが、メリハリのある走りをする390 ADVENTUREを知ってしまって悩む毎日です。

 

結局どれにする?

ということでV-Strom250、390 ADVENTURE、400Xと3台乗ってきました。とりあえず乗ってみようと思っていたバイクは乗ってみた感じです。
実際に乗ったら欲しいバイクがわかるかと思ったけれど、どれも違った良さがあって更に悩みが増えた感じです。
国内で買える普通免許で運転できるクラスのアドベンチャーバイクはあとKawasaki Versys-X 250とBMW G310GSの2車種のみ…!機会を作って乗ってみたいです。
どこかにオーナーさんとかいないかな。